肩こりとは俗称で「頚の後ろから肩上部、肩甲骨まわりに生じ、痛みを伴う疲労感のような不快感」を示
し、コリ・張り・ つっぱり・重苦しさ・刺さる感じ・板が一枚のっている感じ等の自覚症状を有します。
これらの症状は、頭を支え、肩甲骨が肩関節~腕までを保つために緊張したり、肩関節の拘縮で筋肉の過剰なテンションで 生じます。ほか神経、筋肉、内臓の異常によっても引き起こされることがあります。
肩こりの原因の多くは、運動器疾患により、鍼灸整骨院の得意分野となります。
学術的には以下に示すものとされています。
1 筋肉のオーバーユース
同一姿勢での長時間の作業、特に下を向いて行うものや長時間の運転等。
2 肩の疾患に伴うコリ
インピンジメント症候群等、肩の動きでの痛みを回避しようとした際に筋肉の異常収縮を来たします。
また腱板損傷等の異常によるもの等。
3 アライメント不良(関節のポジション不良)
肩関節や肩甲骨のアライメント不良に伴い、筋肉の過緊張が生じます。
4 神経根・椎間関節によるコリ
神経根症や椎間関節症による首~肩や肩甲骨への症状。
5 関連愁訴によるコリ
胸部疾患や心臓疾患等による首や肩への症状。
6 多臓器によるコリ
眼精疲労や高血圧等による疾患に伴う症状。
7 心理的要因によるコリ
特に緊張しやすい人や完璧を求める人、自律神経の不安定な人に生じやすい。