前回は、五十肩の病態と病期をお伝えしましたが、
今回は治療法やアプローチについてご説明いたします
■徒手療法(スポーツマッサージ・組織間リリース)
筋肉の過緊張を緩和させて血行を促進します。強い痛みが落ち着く拘縮期は、癒着した筋膜や軟部組織の滑走性(滑り)を良くすることで、肩の可動域の改善へつながります
■鍼治療
肩関節周囲炎の疼痛緩和と機能改善に対する鍼治療は、複数の信頼性の高い研究(システマチックレビュー)により、有効性が示唆されています。筋肉や軟部組織だけでなく、関節面や関節内部への刺激も可能で鎮痛作用だけでなく血流改善による消炎作用が期待できます
■超音波療法
高周波数の音波刺激による温熱効果で、浅部から深部まで立体的にアプローチが可能で、血流を促進し伸展性を高めます。強い痛みが落ち着く拘縮期から回復期にかけ、可動域訓練と併用することで効果を発揮します
■運動療法
通常の運動療法に加え、徒手的な運動療法を取り入れており、癒着した関節面や関節内、関節包への多面的なストストレッチ、けん引を行うことで関節の適合を高めることが可能です。ご自宅でもやっていただくストレッチや体操もお伝えしております
五十肩は、軽微な症状でも放置することで、数ヶ月後に動きの低下と強い痛みで日常生活がままならない状態となり、来院される方が多くいらっしゃいます
早期の処置は早期回復にもつながります
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