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五十肩(肩関節周囲炎)の症状と病期について

当院で多い疾患のひとつ「五十肩」についてご説明します
「五十肩・四十肩」とは、肩関節周囲炎または癒着性関節包炎といわれ、40代~60代に多く、肩関節の鋭い痛みと可動域制限を呈します

症状としては、ある日突然肩が動かなくなる、じっとしている夜間に痛みが出るなどがありますが、今回は病態や回復までの流れをお伝えします

 

病態と原因
明確な原因は解明されていませんが肩関節を包む「関節包」や周辺の軟部組織に炎症が生じ、その後、線維化と癒着などの要因で可動域制限や痛みを引き起こすとされています

 

症状と病期
●炎症期:発症から数週間〜数ヶ月
 ・安静時痛や夜間痛が顕著で炎症が最も強い時期で急な動作で激痛が走る

●拘縮期:数ヶ月〜1年程度
 ・強い痛みは次第に落ち着き関節包などの軟部組織の拘縮により可動域制限が顕著になる
 ・自動運動(自身で動かす)、他動運動(他者に動かしてもらう)ともに制限が起こる

●回復期:: 数ヶ月〜1年程度
 ・痛みが大幅に軽減し硬くなった関節包に緩みが生じて可動域が徐々に改善

 

「何もしなくてもいずれ治る」ともいわれますが、これは上記の流れが長期化した結果で実際には可動域制限などの後遺症を残すケースがあり、回復と再発予防には病期に応じた的確な処置が必要なります
当院では、各病期と個々の症状を正確に評価しエビデンスに基づいた多角的なアプローチで治療をしてまいります
次回は治療内容についてご紹介いたします

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